設立から凡そ100年の歴史を持つ魔法学校。
魔法は、肉親や師から教授されるのが当たり前とされてきたが、より効率的に魔法使いの能力を伸ばす為、ベルロゼッタ・イグ・マルスカーレットという名の魔女が設立した。
魔技というものが人々に認知され始めた頃、「より良い魔技師の教育を目指して」というのが名目であるが、ベルロゼッタ・イグ・マルスカーレットは自由奔放な人物である為、真意は不明。
実際のところ、マギステラからは優秀な魔技師の卒業生が輩出された。それからマギステラは、国から正式な教育施設として認められることとなる。

マギステラに入学するには、魔力審査の通過が必須だ。微量の魔力では、魔技どころか純魔法すら扱うことが難しい。魔技を扱える程度の魔力を宿していることが、マギステラ入学の最低条件となっている。
マギステラでは主に、「ザクリシオン文字」「純魔法の基礎学習・応用学習・実技」「魔技実習」などが行われる他、一般の高等学校で学ぶ数学・理科・社会・体育も授業に組み込まれている。3・4学年になると、生徒の進路や希望に合わせて専門学科での教育が実施される。専門学科は大きく「農業学科」「工業学科」「家庭学科」「情報学科」「芸術学科」の5つに分かれる。11年前までは「医療学科」も存在したが、対人間への魔法使用が法により規制されたことによって廃止となった。