双峯　蛍

過去のストーリー

魔法使いの母と人間の父のもとに産まれる。双子の弟。両親は個人経営で小さな雑貨店を営んでおり、商品のほとんどが両親お手製のものである。父が制作した雑貨に母が魔技を与えるといった手法で作られた商品たちは、地域住民に愛されてきた。
幼い頃から魔法の才に恵まれた兄の輝とは違い、蛍は必死に陰の努力でなんとか兄に追いつこうとしていた。周囲からは「輝くんも蛍くんもすごいね」と言われ、輝も蛍のことを「相棒」だと思っている。一方蛍は、いつも数歩以上も前を歩く輝を尊敬しつつも、確かに劣等感を感じていた。
どこへ行くにも一緒だった2人だが、歳を重ねるにつれ別々の時間を過ごすことが増えていった。魔技に熱心になっている輝とは反対に、蛍は■■■■■■■■■■ようになった。その中のどれも本気にはなれず、やはり才があって夢中になれるものがある輝が羨ましく思っている。​
どんなに努力したところで、才能のある人には勝てないのだと、蛍はこれまでの十数年で嫌というほど思い知らされた​。